プラレールのダイヤ運転会を開催しました!

プラレール運転会


こんにちは。まるてつブログです。
この夏休み、私たちは、プラレールを実際の配線通りに組んでダイヤ運転を行う、プラレールのダイヤ運転会を開催いたしました。ここでは、その様子をお届けしたいと思います。

1 そもそもプラレールってどんな印象?

みなさんは、「プラレール」と聞くと、どんなイメージを持つでしょうか?青いレールに3両の電車と、小さい子供向けの知育玩具で、「子供向けのおもちゃ」と思われる方が大半だと思います。
実際に、鉄道ファンでも、どこかのタイミングでプラレールを「卒業」してしまい、より高度に再現された鉄道模型にシフトしていくと思います。遠隔操作や速度の調整はできず、何かと扱いづらいですが、今回はそんな子供向けのおもちゃ、プラレールのダイヤ運転会を開催することができました。


2 再現路線について

今回ダイヤ運転会を行うにあたって再現した路線は、
名古屋鉄道の常滑線、空港線、河和線、知多新線、おまけで築港線の5路線です。
北は金山、南は内海までのとても長い距離を再現しました。
ダイヤ運転の際は、1日を48分に圧縮した30倍速で時間が進行し、私が作ったオリジナルのダイヤを用いて、列車の出庫から入庫までを再現しました。合計のレールの数はおよそ750本、情景部品はおよそ180点にも及ぶとてもたくさんの資材が持ち込まれました。



3 設営について
設営は、実際はこのようになりました。想定していたより設営が時間がかかってしまいました。当日の判断でダイヤ運転を2回行うことができて嬉しかったです。


当日、まずは机と椅子を移動させた後、もう一度机を設計図通りに配置し、配置が終わったら金山駅から順番にレールを敷設していきました。

↑左下が金山、真ん中が中部国際空港、右上が河和、右下が内海です。大体この設計図の製作は1か月ほどかかりましたが、直前まで修正を入れました。設計図と合わない部分は、机をずらすなど対応をしました。

レール敷設での一番の難所は太田川駅でした。太田川駅は上下2層構造となっていて、上の階を作る際に重量に耐えられる特製のレゴで作った橋脚を用意して支えることができました。
上の階は河和線からの上り列車のみ発着します。特定路線の特定方向だけ階層を分けるのは珍しいのではないでしょうか。
←設計途中の太田川駅
約2時間20分で設営が完成すると、持ち込まれた車両で試運転を2回走らせることができました。
4 書類の準備
レール敷設と並行して、書類の準備もしました。各駅に向けて時刻表とダイヤグラムの配布、列車番号シール(後ほど説明)の始発駅ごとの仕分けなどを行いました。
列車番号シールとは、運用番号、列車番号、行先が書かれたシールです。このシールはどの列車かを把握するために列車に貼り付けますが、終着駅ではシールを一度はがして新しいものに貼りかえます。
今回は書類などの作成に関わった人が3人しかいなかったため、3人でこの作業をやることを強いられてしまいました。次回は作業人数を増やしたいです。

5 締結式
全線で線路が開通すると、一番新しく開業した空港線、中部国際空港駅にて締結式を行うことができました。
←わざと残しておいた直線レール

6 ダイヤ運転の流れ
締結式の後はそれぞれが担当駅まで移動し、昼食を食べて、いよいよダイヤ運転が始まります。今回のダイヤ運転では、各駅に担当者を配置し、担当者が担当駅に来た列車を捌いていきます。その際、次に来る列車の到着番線、時刻、停車か通過か、追い抜きがあるかを確認し、停車の場合はストップレールを上げておきます。この作業を列車が来る度に行うので、この48分間は脳の休む暇がありません。最も過密な大江~金山間は、平均して現実時間の40秒間隔で列車がやってきます。

↑このように、本数を実際の1/5にしたオリジナルダイヤでもひっきりなしに列車がきます

しかも、このダイヤ運転会は先程の通り30倍速で時間が進行するため、運転見合わせなどの判断も30倍でしなければいけません。さらに、現実と違って列車には運転士がおらず、列車位置を把握する手段がありません。ここが、運転会の難しいところであり、面白いところです。今回は全員初めてだったため、様々な場所で混乱が発生しました。

7 ダイヤ運転 1回目
いよいよ始まった1回目のダイヤ運転。早速先程説明した列車番号シールが貼られていない車両が来たり、退避列車が遅れて退避をやめて順序変更したり、築港線の運転を忘れてしまうこともありました。
さらに、退避する普通列車が全然来ず、普通列車の間隔が2時間近く開いてしまうというトラブルも発生しました。運転整理の影響で24時50分には運行を終えるはずが、25時半ばまで運転してしまいました。ですが、開始前は終夜運転を覚悟していたので、初めてにしてはとても成功したんじゃないかな、と思います。
8 ダイヤ運転 2回目
そして、1回目の反省を生かしたい2回目。2回目では、1回目ではできていた急行電車の出庫を忘れてしまい、その列車が3時間遅れになるというトラブルが発生。しかし、折り返しのタイミングなどで遅れを取り戻し、1回目のような普通列車が全然来ないなどのトラブルはほとんどなく、最終的にはほぼ定刻通りの時間に終わることができました。

↑問題の急行が出庫する様子 ※車両の再現は時間の都合上、一部の車両しかできませんでした。そのため、ミュースカイ専用の2000系が何食わぬ顔で普通運用に入ったりしてしまいました。上の急行電車もその例です。

また、2回目では7/13・14日に実際に運行された、臨時の快速急行を運行することもできました。

↑快速急行のシールを用意しておらず、仮でミュースカイのシールが貼られた一般車に動揺するも、無事金山まで快速急行を走らせることができました。
9 撤収
ダイヤ運転が終わると、名残惜しいですが撤収作業に入ります。まずはレールを全てはがし、大量の車両やレールを持参者ごとに仕分けます。最後に机といすをもとの位置に戻して、片付け終了です。
また、最後に軽く反省会が実施されました。

↑反省会の様子
今回は初めてだったので何が悪かったかを見出すことにも重点を置いて実施したため、様々な反省点が浮かび上がってきましたが、ダイヤが大幅に乱れることは全くなく、ほぼ定刻で来る列車たちにとても安心しました。ダイヤの密度の面では本当にぴったりだな、と列車を動かしていて思いました。
改善点として、資料を各駅1つではなく、人数分印刷する、設計図が上下逆転していたので次回はそれを直す、などが挙げられました。

10 感想


ダイヤ運転会を3か月前から企画し無事当日を迎えることができましたが、いい意味でとても疲れました。ダイヤや資料、シールや設計図の作成や印刷など、様々なやることがとてもありましたが、ここまで努力して、そして報われたのは私自身初めての体験でした。

そしてダイヤ運転会は、想像以上に気が抜けない48分で、先程のように私自身もミスを連発しました。ですが、鉄道会社の裏方の仕事を体験しているようでとても面白かった48分間でもありました。

いかがでしたか?
ということで、今回はプラレールのダイヤ運転会についてでした。
今回も最後まで見ていただきありがとうございました!

結果、30人ほどが集まりました。

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